「人を動かす」という本の内容を簡単に知りたい!
このようにお考えの方のために、「人を動かす」という本の内容を簡単に要約します。
個人的にはタイトルを見て少しあやしい本なのかと感じましたが、内容は至極真っ当な根本的なものだと感じました。
なので一度は読んでおくべき本だと思います。
では、いきましょう!
『人を動かす』のおすすめ度
読みやすさ ★★☆
→非常に具体的な例を用いて説明されるので、わかりやすいと感じました。ただ基本はアメリカの例なので日本人には少しわかりにくい点もあります。
役立ち度合い ★★★
→年齢性別問わず必ず役立つ内容だと感じました。
では、さっそく内容の解説です。
『人を動かす』内容のまとめ
本書は、「それぞれの主張→根拠となる具体例」という流れで話がすすめられます。
まずはそのメインとなる主張を紹介します。
人を動かす三原則
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感を持たせる
- 人の立場に身を置く
人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔を忘れない
- 名前を覚える
- 聞き手にまわる
- 関心のありかを見抜く
- 心からほめる
人を説得する十二原則
- 議論を避ける
- 誤りを指摘しない
- 誤りを認める
- 穏やかに話す
- 「イエス」と答えられる問題を選ぶ
- しゃべらせる
- 思いつかせる
- 人の身になる
- 同情を寄せる
- 美しい心情に呼びかける
- 演出を考える
- 対抗意識を刺激する
人を変える九原則
- まずほめる
- 遠回しに注意を与える
- 自分の過ちを話す
- 命令をしない
- 顔をつぶさない
- わずかなことでもほめる
- 期待をかける
- 激励する
- 喜んで協力させる
では、その中でも私が重要だと感じた部分をさらに深掘りします。
重要感を持たせる
人を動かす秘訣はこの世に一つしかありません、それは「自ら動きたくなる気持ちにさせること」
結論、率直で誠実な評価を与える(ほめる)
例)チャールズ・シュワッブ(大手製鉄会社の社長)
彼が成功を収めたのは彼が天才だからではなく、人を扱う名人だからだそうだ。その彼が成功の秘訣を以下のように語ったそうだ。私には、人の熱意を呼び起こす能力がある。これが、私にとって何物にも代えがたい宝だと思う。他人の長所を伸ばすには、ほめること、励ますことが何よりの方法だ。上役から叱られることほど、向上心を害するものはない。私は決して人を非難しない。人を働かせるには激励が必要だと信じている。だから、人をほめることは大好きだが、けなすことは大嫌いだ。気に入ったことがあれば、心から賞賛し、惜しみなく賛辞を与える。
名前を覚える
名前を覚えるということは、先程の重要感を持たせることにつながります。
思っている以上に名前はその人にとって重要で、誇りを持っています。
よくドラマの中で政治家が秘書に、支持者の名前をこっそり聞いているシーンがありますが、それは重要なことと言えます。
例)カーネギーの会社とプルマンの会社の合併
両社は競争し、次第に採算を無視した泥仕合になっていった。そこでカーネギーが合併を提案。もちろんプルマンはすぐに納得せず半信半疑だったが、プルマンが新会社の名前はどうするのか?と訪ねた。するとカーネギーはもちろんプルマン・パレス会社としますよと答えた。
プルマンは急に顔を輝かせて、合意に至ったという。
結論,、名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない
聞き手にまわる
話し相手は、あなたへの興味の100倍自分自身に対して興味を持っています。
話し上手になりたければ、聞き上手になること。興味を持たせるには、まずこちらが興味を持たねばなりません。
例)あるパーティーの話
著者はあるパーティーで一人の女性からヨーロッパを旅行した話を聞かせてほしい、と言われたという。聞くとその女性は最近夫とアフリカの旅から帰ってきたばかりとのこと。
著者が逆にアフリカに前々から興味があった、ぜひ話を聞かせてほしいと言うと、たっぷり45分間アフリカの話を聞かせてくれたそうだ。
つまり、その女性が望んでいたのは、自分の話に耳を傾けてくれる熱心な聞き手だった。
結論、聞き手にまわる
その他の内容
今回深掘りした内容以外の部分も具体的な例を用いながら詳細に説明されています。
心の響く内容はそれぞれかもしれませんが、これらが会話において意識すべきポイントの核となる部分ということは間違いありません。
なので、もっと詳しく知りたい!という方はぜひ本書を読んでみてください。
まとめ
では、まとめます。
人を動かす三原則
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感を持たせる
- 人の立場に身を置く
人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔を忘れない
- 名前を覚える
- 聞き手にまわる
- 関心のありかを見抜く
- 心からほめる
人を説得する十二原則
- 議論を避ける
- 誤りを指摘しない
- 誤りを認める
- 穏やかに話す
- 「イエス」と答えられる問題を選ぶ
- しゃべらせる
- 思いつかせる
- 人の身になる
- 同情を寄せる
- 美しい心情に呼びかける
- 演出を考える
- 対抗意識を刺激する
人を変える九原則
- まずほめる
- 遠回しに注意を与える
- 自分の過ちを話す
- 命令をしない
- 顔をつぶさない
- わずかなことでもほめる
- 期待をかける
- 激励する
- 喜んで協力させる
以上になります。
いかがだったでしょうか。
100年近く前に書かれた本にも関わらず、今でも使える内容が多いと感じました。そしてこれらのことはこの先も変わらず重要であるはずです。
この本を読んで、今の自分ができていること・できていないことを認識し、その上で何を日頃の会話で意識すべきか明確にし、実行できればコミュニケーション能力を向上させることができます。
個人的なアクションプラン
参考までに私が今後意識すべきことを記載しますので、みなさんも自分なりのアクションプランを考えてみてください。
自分の身の回りの人を褒める、恥ずかしがらずに
褒めることを恥ずかしいと感じてしまうので、まず褒めることを意識しようと思います。
特に仕事に関しては、最初に否定するのではなく、まずやってくれたことを認めて感謝して褒めて、その上でこうすればもっと良くなるのでは?というように話そうと思います。
名前を必ず覚える、初めて会った人はメモするなどなんとかして
私は言い訳のように名前を覚えるのが苦手と言っていましたが、それは自分から仕事ができない、と言っているようなものだと感じました。
しっかり名前を覚えて、そして積極的にその人の名前を呼んで会話しようと思います。
まず相手の話を聞く
どうしても会話をしていると、相手の話の途中でも自分はこう考えている、というように自分の話ばかりしたくなってしまいます。
まず相手の話を聞く。そして意見やアドバイスを求められたら、自分の考えを言う。というように相手の話を聞くということをもう一度意識しようと思います。
ちなみに以下のような本の解説もしていますので、参考にしてください。