何かやりたいけれど、何をやりたいのだろう?
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか。
個人的には、長年の疑問だった「好きなことを仕事にするな!」というのはなぜなのだろう?という疑問の答えがわかりました。
それも含めて、今回は重要なポイントに絞って解説します。
では、いきましょう!
『世界一やさしいやりたいことの見つけ方』のおすすめ度
読みやすさ ★★★
→論理的に、具体例を交えながら書かれているので非常にわかりやすいと感じました。
役立ち度合い ★★☆
→就活や転職だけでなく今後生きていく上での考え方として役立つと感じました。
では、さっそく内容の解説です。
やりたいこと探しを妨げる5つの間違い
まず前提として、以下の5つの考え方は間違いだと認識しておく必要があります。
間違った考えを持っていては、いくら考えてもやりたいことは見つかりません。
- 「一生続けられること」でなければいけない
- やりたいことを見つけた時には「運命的な感覚」がある
- 「人のためになること」でないといけない
- 見つけるには「たくさん行動するしかない」
- やりたいことが「仕事」にならない
なぜやりたいことがわからないのか?
その考えこそやりたいことが見つからない大きな要因です。
ジャムの法則(例)
コロンビア大学である実験が行われました。
スーパーの試食で24種類のジャムを準備しました。
試食して購入した人はわずか3%でした。
結果、購入者が30%に増加したのです。
この実験からわかることは、人は選択肢が多いと「選択しない」という選択をするということです。
選択肢を増やすのではなく、判断基準を磨く
ジャムの実験はやりたいこと探しでも同じです。
漠然と行動量を増やして、やりたいことの選択肢を増やしても意味がありません。
では、やりたいことをどのように判断すべきなのか、説明していきます。
やりたいことを見つける方法
①すきなこと(情熱)=なぜこの業界なのか?
自分が情熱を注げることです。
②得意なこと(才能)=どうやってこの仕事で成果を出すのか?
自然と人より上手くできたり、ストレスなくやれることです。英語やプログラミングといったスキルとは異なるので注意してください。
③大事なこと(価値観)=なぜこの会社なのか?
自分が大事にしている価値観です。行動ではなく状態を指します。
重要度は、大事なこと>得意なこと>すきなこと
イメージとしては、以下のような感じです。
好き×得意×大事なこと=本当にやりたいこと
なぜ「好きなことを仕事にする」のはいけないのか?
就活のときに非常に疑問に思っていました。
そして実際私は好きなことを現在仕事にしているのですが、少し間違ったのかなと思ってしまっています。
では、なぜなのか?その答えは
例を用いて説明すると、
お菓子が好きでお菓子メーカーに入ったとします。
自分は挑戦的な性格でいろんなことにチャレンジしたいのに、保守的な会社で何年も同じ仕事だとどうでしょうか?
飽きますよね?楽しくなくなりますよね?(今の自分はこれに近いです)
でも逆に保守的な性格で安定を好むなら非常にマッチしていると言えます。
もしくは創造的なアイデアを出すのが得意なのに、ずっと営業という仕事だとどうでしょうか?
もっと自分の力を活かしたいと考えるのではないでしょうか。
もちろん全て満たすのがベストですが、あくまで優先順位は「大事なこと」と「仕事内容」がマッチしているかどうかです。
大事なことをどうやって見つけるか?
では実際それらをどうやって見つけるか?
今回は「大事なことを見つけるステップ」を解説します。
①以下の5つの質問に答えてみよう
ここからは実際に自分で考えながら読んでください。
尊敬する人・友人、好きなキャラクターは誰ですか?その人のどんなところを尊敬していますか?
あなたが尊敬している人はあなたの価値観を反映している人です。
幼い頃や思春期にあった今の自分に一番大きな影響を与えている出来事or経験は何ですか?それらが自分の価値観にどう影響しましたか?
価値観の根本は幼い頃の経験で作られています。
今の社会には何が足りないと思いますか?
不満というのは自分の理想とのギャップなので、その差を埋めることがあなたのやりたいことにつながります。
「自分って人生で何を大事にしてそう?」と周りの人に聞いてみてください。(具体的なエピソードも聞けるとなお良い)
実は価値観とは既に生活の中で発揮されているものです。なので自分は気づかなくても周りは気づいていたりします。
自分の子どもを育てたり、他人に助言するときに、一番伝えたいのはどんな行動で、一番伝えたくないのはどんな行動ですか?
特に仕事の目的を見つけるためには、この質問がおすすめです。
あなたが伝えたいことは、自分が周りにどんな影響を与えたいかということです。
②キーワードを整理して、思考を整理
質問に答えると自分の価値観を反映した様々なキーワードが出てくると思います。
それを似たもの同士でまとめてみましょう。付箋を使うのがおすすめです。
他人軸ではなく、自分軸になるよう注意
注意点として、自分にはどうしようもないことにならないようにしてください。
その場合は、「なぜ?」を繰り返して、本当に大事なことを考えるようにしましょう。
例)有名になりたい
チヤホヤされたい
↓なぜ?
自分の存在を認めるため
↓なぜ?
誰の目も気にせず自由に生きたい
→自由にいきたい
③価値観ランキングを作り、優先順位を決める
グループでまとめたものに対して、ランキング付けしましょう。
これをしっかり行うことで、今後の人生の迷いを減らすことができます。
コツは、どっちが最終目的か?という問いに答えることです。
例)1美意識
2夢中
↑結果を出すと決心すると夢中になれる
3結果
↑好きなことには本気になって結果を出そうとする
4好奇心
↑迷いがないと好奇心に従いやすい
5シンプル
④この価値観に従って生きる
そして大事なのは、考えるだけで終わらず実際にこの価値観に従って生きることです。
そうすることで自然と幸福度が上がっていくでしょう。
その他の内容
本書ではこの後、得意なこと、好きなことを見つける方法の解説にうつっていきます。
また、巻末には価値観を見つける30の質問・得意なことを見つける30の質問・好きなことを見つける30の質問が掲載されています。
なので、もっと詳しく知りたい!という方はぜひ本書を読んでみてください。
まとめ
では最後にまとめます。
やりたいこと探しを妨げる5つの間違い
- 「一生続けられること」でなければいけない
- やりたいことを見つけた時には「運命的な感覚」がある
- 「人のためになること」でないといけない
- 見つけるには「たくさん行動するしかない」
- やりたいことが「仕事」にならない
なぜやりたいことがわからないのか?
選択肢が多いと「選択しない」という選択をするから
大事なのは選択肢を増やすことではなく、選択基準を磨くこと
やりたいことを見つける方法
以下の3つのことが重なった部分こそやりたいこと
- 好きなこと
- 得意なこと
- 大事なこと
優先順位は、大事なこと>得意なこと>好きなこと
大事なことをどうやって見つけるか?
- 質問に答えて、
- 出てきたキーワードを整理し、
- 価値観ランキングを作り、
- それに従って行動する
以上になります。
いかがだったでしょうか。
やりたいことを見つけるのは、難しいと思います。
そんなものは自然と見つかるものだと言われたり、これだと思ってもなんか違ったり、、、
私も正直これを読んでも完璧にこれだと見つかったとは言えません。
ですが、この本がやりたいこと探しの大きなヒントになったということは確実に言えます。
なのでぜひみなさんも自分を深く知るきっかけにしてもらえれば良いなと思います!