読んでタメになる本なのだろうか?
そんな方々のために内容をポイントを絞って説明します。
私は現在入社5年目なので既に実践している部分も多かったのですが、今やっていることは間違っていなかったと認識することができたのでそういった方々にも役立つかもしれません。
では、いきましょう!
『コンサル一年目が学ぶこと』のおすすめ度
読みやすいか? ★★☆
→具体例や図を用いながら実践的な内容を説明しているので、わかりやすいと思います。
実際に役に立つか? ★★★
→特に一年目であれば非常に役立つ内容が多いです。自分にできていない部分をメモして日々の行動に落とし込むべきです。
本書の目的は普遍的に役立つスキルを身につけること
コンサルティング会社の出身者は、業界や職種問わず様々な場所で活躍しています。
みなさんもコンサルと聞けば、仕事の質も早さも優れている印象がありませんでしょうか?
そういった秘訣を本書から学び、ぜひ普段の業務に活かしていきましょう!
では、内容の解説に移ります。
第一章 コンサル流話す技術
結論から話す
どこでも言われる話だと思いますが、もしできていなければ今すぐなおしましょう。
結論から話すことで、短時間で相手に必要なことを伝えられます。
PREPの型を使う
加えて、以下のポイントを意識しましょう。
- point 結論
- reason 理由づけ
- example 具体例
- point まとめ
普段からPREPを使いながら、結論から話すことを意識しましょう。報告書もメールも話すときも、答えるときも、全て結論から。
数字というファクトで語る
コンサルは若手から社長や責任者などランクの高い相手と仕事をします。
そこで対等に話すことができる理由は、ファクト(事実)で語っているからだそうです。
普段感覚的に把握している問題を、実際に数字に落とし込み証拠にすることで人を納得させるなど、数字こそが一年目の武器になると認識しましょう。
相手の期待値を把握する
求められていること以上の成果を出すことも重要ですが、
もっと重要なのは、相手の期待の中身を把握することです。
そこを間違うと期待以前の問題になってしまいます。
報連相の基本は前提として指示の内容を明確に把握すること
特に上司の期待を超え続けるためには指示内容の把握が必須です。
仕事を受けるときに以下のポイントに気をつけましょう。
- その仕事の背景や目的(聞いておけばプラスαを出せることもある)
- 具体的な仕事の成果イメージ(曖昧な指示でもイメージを共有できれば相手が求めるものを提示できる)
- クオリティ(社内用なのか、取引先用なのか、会議での質問対応用なのか)
- 優先順位・緊急度(いつまでに必要か、その締め切りは絶対か)
第二章 コンサル流思考術
「考え方を考える」という考え方
どのように考えたら答えが出るかその道筋をまず考えて、そこで合意を得ましょう。
ロジックツリーを使いこなす
これを活用することはどのような業務においても、非常に有効なので、ぜひ活用しましょう。
メリットは以下のポイントです。
- 全体を俯瞰できる
- 捨てる能力が身につく
- 意思決定のスピードがあがる
本書ではこの3つが挙げられていますが、この他にも抜け漏れなく選択肢を考えられたり、自然と構造化して考えられたり、数値を加えることで優先度を明確化したりと、非常にメリットが大きいと感じます。
イメージとしては、以下のような形になります。
雲雨傘提案の基本
ロジカルシンキングを学ぶわかりやすいのが「雲雨傘の論理」です。
- 事実 例)空を見てみると、雲が出ている
- 解釈 例)曇っているから雨が降りそうだ
- アクション 例)雨が降りそうだから傘を持っていく
これを明確にしないと筋が通らない話になってしまいます。
このようにこの考え方はロジカルシンキングの基本と言えます。
仮説思考
予想できる範囲で大胆に仮説を立てて、検証していきます。
リサーチは常に仮設とセットで行うことで、調べるポイントを絞り込むことができ、効率的なリサーチが可能となります。
そしてその仮説を立てるということは、個人の成長にも繋がります。
ビジネス能力を向上させるのは、情報量ではなく考えること
自分の意見をもって、情報に接することが重要です。
そのためには答えを知る前に、1分だけでも自分で考える時間を作りましょう。考えることにおいて、正解はありません。間違えることを恐れず考え続けましょう。
第三章 コンサル流デスクワーク技術
文書作成の基本は議事録
議事録は発言の記録ではなく、後日の証拠となるよう決定事項を簡潔に書きましょう。
大事なことは決定事項のほかに決まらなかったこと、次までにやっておくべきことを書くことです。
「日時、場所、参加者、アジェンダ」
加えて、重要なのが以下の項目です。
- 決まったこと
- 決まらなかったこと(次に持ち越したこと)
- 確認が必要なこと
- 次回に向けてのTODO(誰がいつまでに)
※ポイントは、内容を構造化してまとめることです。
上司にメールや報告書がわかりにくいと言われた。 もっとライティングスキルを向上させるにはどうしたらいいのだろうか? このようにお悩みの方におすすめなのが本書です。 &n[…]
エクセル、パワーポイントは作成スピードが勝負
資料作成の時間を短縮できれば、その分考える時間が持てます。
なので資料作成の時間が仕事スピードに直結します。
では、具体的にどうするか?
コンサルでは新人時代にマウスを取り上げられることがあるそうです。
基本的なショートカットは、あれば便利ではなく、使わなければいけないという認識に変えましょう。
最終成果物から逆算して、作業プランをつくる
思考術の部分で道筋を考えてから、という話がありましたが、資料作成でも同じです。
仕事をはじめる時点で、最終成果物の骨組みを作ってしまいましょう。
パワポならタイトルだけ書いた中身が空のパワポを先に作るということです。
メリット以下のポイントになります。
- 最終成果物がイメージできる(ゴールや目的の明確化)
- 必要な作業の洗い出し
- ワークプランができる
- 適宜、複数人に依頼できる
- 抜け漏れ等のミスをなくす
仕事の速さを2倍3倍速にする重点思考
「20対80の法則」
「20対80の法則」というのをご存知でしょうか?
エラーの80%は20%の業務からきている
組織のパフォーマンスはトップ20%の人の働きによるところが大きい
つまり80%を作り出している20%の要素だけに注目する、そうすればスピードは単純に5倍になります。
はやめに重要な部分を見極めて残りは切り捨てましょう。
大事なことは何が重要で何が不必要か自分なりの判断を持つことです。
コンサル流検索式読書術
読書においても、質とスピードを高める方法があります。
本ありきで漠然と知識を積み上げるのではなく、目的ありきで本を読みましょう。
イメージとしては、ウェブ検索するように資料として本を拾い読みするような感じです。
実際本の内容全て何年も覚えておくことなんてできませんし、本当に必要な部分をしっかり理解しましょう。
第四章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
ヴァリューを出す
コンサルでは「あなたの作業にヴァリューはあるか?」とよく聞かれるそうです。
仕事の価値を決めるのは、あくまで相手です。相手が求めていることをするということを忘れないようにしましょう。
スピードと質を両立する
時間をかけないといいものができない、というこはありません。
むしろスピードを追求すると質も上がります。
ビジネスにおいて、時間をかけて完璧なものを目指すより、多少汚くてもかまわないのではやくつくるという認識を持ちましょう。
師匠を見つける
言語化できない部分こそプロフェッショナルになるために大事になってくるので、師匠から学びましょう。
本書では仕事に応用できる守破離を紹介しています。
- 守 師匠の一挙手一投足を真似る
- 破 違ったやり方をおぼえ、幅を広げる
- 離 独自の技を生み出す
自分にとっての師匠を見つけ、成長していきましょう。
まとめ
では最後にまとめます。
第一章 コンサル流話す技術
結論から話す
数字というファクトで語る
相手の期待値を把握する
第二章 コンサル流思考術
「考え方を考える」という考え方
ロジックツリーを使いこなす
雲雨傘提案の基本
仮説思考
第三章 コンサル流デスクワーク技術
文書作成の基本は議事録
エクセル、パワーポイントは作成スピードが勝負
最終成果物から逆算して、作業プランをつくる
仕事の速さを2倍3倍速にする重点思考
コンサル流検索式読書術
第四章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
ヴァリューを出す
スピードと質を両立する
師匠を見つける
以上になります。
いかがだったでしょうか。
個人的には、コンサルといえば「論理的思考力が高い」ことと「仕事がはやい」イメージがあったので、こういった考え方を学び実践を経験することで磨かれていくのだと感じました。
みなさんもこの中から一つでも学び、今の自分に活かしていきましょう!
おまけ 個人的なアクションプラン
最後に参考までに自分のアクションプランを記載します。
仮設思考を身につけるために、ニュースに対する自分の意見をTwitterで発信する
自分の考えを持つという部分が自分には不足していると感じたので、日々の出来事に対して自分なりの意見を持つようにしようと思います。
タイピング速度を上げるため、寿司打で練習する
基本的なショートカットは覚えて使っていますが、そもそものタイピング速度が遅いので、それを早めることで資料作成スピードを上げようと思います。
ちなみに以下の本も勉強になるので、ぜひ参考にしてください。