今の役職からなかなか昇進できない、どうしたらいいのだろうか?
このようにお悩みの方、いらっしゃるのではないでしょうか?
若手社員の私も勘違いしていて点が多くあり、とても勉強になりました。なので若手社員にとっても非常に学びがある内容です。
では、内容をポイントを絞って説明します。
『できる課長は「これ」をやらない』おすすめ度
読みやすいか? ★★☆
→内容が整理されており、各章ごとにすべきことが明確になっているのでわかりやすいです。
実際に役に立つか? ★★☆
→会社員の方であれば全員役立つと思います。ただ会社から離れたいと考えている人には関係ない内容かもしれません。
では、内容の解説に移ります!
できる課長とは?
まず本書ではこのような課長ができる人と定義されています。
ではそのためにどうすべきか?具体的に説明します。
できる課長はできる社員でなければならない
できる課長であるためには、できる社員でなくてはなりません。
ただそこで重要なのが、必要な戦力というのを誰が評価するかということです。
できる社員は誰から評価を得なければいけないかを間違えない
後輩や部下からの評価は意味がありません、なぜなら評価する事柄が違うからです。
そこを履き違えて部下からの人気取りに走るといつまでたっても必要な戦力となれず、出世できません。
できる課長の部下との接し方
続いて部下との接し方に関してです。
できる課長は部下と友だちのように接しない
この点は要注意です。友だちの関係になると以下の問題が発生します。
- 上司の決定したルールに理由を求めるようになる
- ルールに対して上司が評価する機能に問題が発生する
なので理由は必要ありません。
また評価の機能が正常に作動しないと「できないこと」への指摘が弱くなってしまいます。そうなると成長スピードが遅くなります。
できる課長は部下の「モチベーション」を気にしない
この部分は私もわかっていなかったなと感じましたが、そもそもモチベーションは、自分の意識内で設定したり発生させるものです。
モチベーションに対して上司がすべきことは、勝手に設定される状態を作ることです。
では、どういうときにモチベーションは設定されるか?
そして成長とは、「できないことができるようになること」で感じることので、その部分をしっかり指摘してあげましょう。
できる課長の部下育成
次は部下育成に関してです。
できる課長は部下のやり方に口を出さない
全てに口を出すと上司がいなければ何もできない存在になってしまいます。
では、どうすべきか?
そうしなければ失敗したことを自責と捉えられず、成長スピードが落ちることになります。
できる課長は部下を無駄に褒めない
無駄に褒めることもやめましょう。
褒めるというのは、「求められている基準以上のことができた」ということです。
無駄に褒めることで求める基準が下がってしまいます。
その基準を上回ったときは大いに褒めてあげましょう。
できる課長の上司との接し方
上司との接し方に関してです。
できる課長は上司からの評価をあきらめない
上司と考え方が合わなくても、評価をあきらめるということはやめましょう。
売上をあげれば評価もついてくるという考え方は必ず正解とは限りません。
できる課長は言い訳に部下を使わない
つまり、部下が上手くいかないこと、成長しないこと、失敗の全ては自分の責任と思わなければなりません。
この意識を持ってチームを動かすことが成果につながります。
できる課長の心構え
最後に心構えに関してです。
できる課長は経営者のつもりで考えない(一番重要)
ここが一番重要な部分で、私も勘違いしていた部分です。
まず社員みんなが、経営者のつもりで会社の方針や指示について考えるとどうなるでしょうか?
その指示に対して、自分だったらこんな判断はしないなどと評論家のように考えるようになり、批判が増えるようになります。
ただ結論としては、これは時間の無駄です。
私の会社でもよく飲み会などで今の会社のやり方は間違っているという話になりますが、確かに平社員である私たちにはどうすることもできません。
では、どうすべきか?
これは仕事以外でも当てはまると思います。例えば、政府の方針に文句を言ったりするのも同じですね。
意見を持つことは悪くありませんが、そんなことばかり考えても時間の無駄です。
であれば、目標を達成するだけでなく150%達成するにはどうすべきか?チームを業界No1に育てるにはどうすべきか?など課長としてすべきことに集中するということです。
できる課長は管理職であることを忘れない
どんな課長になるのか、それぞれ特徴があっていいですが「管理職」であることだけは絶対に忘れてはいけません。
管理とはルールや目標の設定と、それに対する評価をすることです。
そのためには以下の点が重要です。
- 部下やチームの未来に必要であると思うことを設定する(部下の気持ちは関係ない)
- 明確に設定する(100点満点の認識が部下と合致している)
本書のその他の内容
本書では、その他にも部下と無駄に飲みにいってはいけない理由や部下の腹落ちが必要ない理由、判断しない上司への接し方など様々な内容があるので読んでみてください。
まとめ
では最後にまとめます。
できる課長とは?
- 組織に誤解や錯覚を発生させず、自分も成長しながら組織を成長させる課長
できる社員
- できる社員は誰から評価を得なければいけないかを間違えない
部下との接し方
- 部下と友だちのように接しない
- 部下の「モチベーション」を気にしない
部下育成
- 部下のやり方に口を出さない
- 部下を無駄に褒めない
上司との接し方
- 上司からの評価をあきらめない
- 言い訳に部下を使わない
心構え
- 経営者のつもりで考えない(一番重要)
- 管理職であることを忘れない
以上になります。
いかがだったでしょうか。
本書の全ての内容が正しいわけではないかもしれませんが、少なくとも私にとっては非常に勉強になりました。
特に私の周りでは、よく飲み会で会社全体や上司の方針について意見を言う場面が多々あり、いかに無駄だったか感じました。
もちろん全て鵜吞みにするのではなく、間違った指示や方針にしっかり意見することも大事ですが会社や上司の方針を前提として、自分の成果を残すことに集中しようと思いました。
おまけ 個人的なアクションプラン
最後に自分のアクションプランを記載します。
- 自分の目標を再確認し、それを200%達成する方法を考える
- 上司が自分に求めていること、一つ上の上司が求められていることを認識した上で優先順位をつけながら行動する
- 後輩に無駄に気をつかいすぎず、明確な目標を設定することで成長を後押しする